竹のいかだ作り


 本年度は、総合的な学習の時間に「長瀬の自然となかよくなろう」というテーマのもと、1学期に竹のいかだ作りをしました。2学期には、当初の計画の竹の家(バンブーハウス)を作る活動をしています。諸事情により、竹の家造りが遅れていましたが、竹の家の骨組みができました。


〔竹の家のデザイン完成〕

 総合的な学習の時間に5・6年生9人で、竹の家のデザインを考えました。話し合って大きさや形などを決定しました。


        〔完成予想図〕

             





















 〔
竹の家(バンブーハウス)の材料集め

○竹の切り出し作業

子どもたちは、10月から11月にかけて、河川敷の竹を校長先生に指導してもらい、たくさん切りました。1学期にも、”竹のいかだ作り”で体験しているので、かなり慣れた様子で、2〜3人でチームを組んでどんどん竹を切っていきました。





 できるだけ子どもたちの手で、すべての工程(作業)をするという目標のもとに活動してきました。しかしながら、骨組みを完成させるには、とうてい子どもたちの力だけでは無理なので、保護者に声をかけて手伝っていただきました。もちろん、場所決め骨組みの丸太の皮むきなどは子どもたちでやりました。骨組みが出来上がって思うのは、結構いい竹の家ができそうな予感がしています。来ていただいたり、応援してくれたりした保護者の方々に感謝、感謝です。

○骨組みの丸太の皮むき

 校長先生が、持ち主に頼んで、山から3Mぐらいの丸太を十数本切り出してきてくれました。それを、放課後など授業の合間をぬって、5・6年生の子どもたちが皮むきをしました。作業をしていると。「おもしろそう!」と言って、1〜3年生の子どもたちも手伝ってくれました。ほのぼのとした光景でした。


○竹の家の建築場所と位置決め作業

 竹の家を建てる場所に行って、位置決めをしました。3:4:5の直角三角形の比の勉強もし、大型三角定規を使い、直角をとり、地面に印をつけて、四方に杭を打ち込みました。


○骨組み作業


 11月16日(木)の3〜4限目に竹の家の骨組み作業をしました。保護者や卒業生のお父さんも来てくれました。この日ばかりは、子どもたちは、保護者のお手伝いにまわりました。しかし、作業の過程で、建物を水平にするための知恵や柱を地面に垂直に立てる方法など、たくさんのことを学んでいました。

まずは、骨組みの丸太運びをしました。
相当重たい丸太だったので、二人か三人で運びました。
事前に杭を打ってあった所の穴掘り作業をしました。
みんなスコップを持って、必至に穴を掘りました。
50CMぐらい、柱の丸太を埋める計画なので、70CMあまりの穴を掘るのは大変です。
掘った穴には、事前に河原で拾ってきてあった石を入れていき、柱が
沈まないように、動かないように工夫しました。
場所によっては、スコップで掘りにくい所もあり、かなり苦戦して、全体重をかけて穴掘りをしました。
いよいよ柱を立てていきました。保護者の方に手伝っていただき、四方の位置を確かめていきました。
丸太に石をぶらさげた糸をたらして、柱が垂直に立つようにしました。校長先生にこの方法を教えてもらい、子どもたちは、「なるほど。」という顔をしていました。
四本の柱を立てた後、床の高さを決めるために、大工さんが使う水とタンクにつながったホースで高さを決める道具を使いました。事前に校長先生から、この原理を聞いていましたが、子どもたちは、このやり方にも驚いていました。・・・・・原理はまだ小学生には難しいですが。
いよいよ床になる面に横木を組みました。子どもたちが、柱に印をつけてあった場所に丸太を合わせ、保護者の方が素早く番線でくくりつけてくれました。
床の高さに横木をつけることができました。さすがは、長瀬の保護者、手際よく作業をしてくれました。子どもたちも一生けん命自分のできることをしました。
次は、屋根の高さを決め、チョークで印をつけていきました。床の面を決めてあったので、スムーズに印をつけることができました。
骨組みがゆらがないように、校長先生、教頭先生、保護者で即興で丸太をチェーンソウで切り、筋交いを作ってくれました。
基本の骨組みができたので、みんなで記念写真を撮りました。
みんな満足げな顔をしています。でも作業は、これからです。子どもたちが、切ってある竹を地道に柱にくくりつけていきます。完成は、3学期の温かくなる頃かなと思っています
遠くから見ると、なかなかいい感じです。ここに竹がつけられていきます。子どもたちも、出来上がりを楽しみにしています。
出来上がったら、「この竹の家で”パーティ”したいな!」という声が出ました。


○骨組みの作業をした後の子どもたちの感想です

「竹の家造りはとても大変でした。大工さんの仕事はとても難しいんだなと感じました。今、自分たちのやっている事のスケールの大きさに改めて驚きました。でも、それだけこの竹の家造りは、貴重な体験で、めったにできないことだと感じています。
この取り組みで、”長瀬”の良さをまた一つ発見できてよかったです。この良さを大切にしながら長瀬でくらしていきたいと思います
。」


「竹の家の柱をどんな風に立てるのか興味を持っていました。僕と友だちで、石を持って来て、木を穴に入れた後、その石を入れていきました。柱をきちんと立てる方法を学びました。あと、地面に対して柱を垂直に立てられるように、糸に石をぶらさげ柱につけて柱の垂直を調べるなどいろいろな工夫を学びました。いい体験ができました。」


「柱と柱を太い針金でとめていくとゆれもなくしっかりとめることができました。大人の人が来てくれていろいろ教えてくれました。私は、今日一日でここまでできるとは思っていませんでした。こんなにできたのも、大人の人が手伝いに来てくれたおかげだと思います。

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