杉谷さん話

今もサンショウウオはいるけれど、数はとても減った。その原因は、森が変わったことで、
@ 川の水の量が減った

A 森に住む虫が減った。
国津の山の木は、今、ほとんどが杉です。この国津にはえている杉の木は、自然にはえたものではなく、人の手によって植えたものです。杉の木は一年中緑で、落ち葉になりません。そして、虫がとてもつきにくいのです。

2002年の夏、国津神社に奉納するために魚を夏に採っていたときも岩かげにいるのを見つけた。保護するために採ろうとしたが岩かげからだすことはできなかった。まだ、そこの岩かげにいると思うよ。

森と川の関係

杉谷さんの話から、川の水の量と森との関係について調べてみることにしました。

葉を落とす樹(落葉樹)の森に入ると、ふわふわとしています。一方、葉を落とさない杉林の中は、地面が固い気がしました。それは、秋に落ちた葉が地面にたまっているからです。地面に落ちた葉がスポンジのような役目をして、降った雨が一度に流れ出さずに、毎日少しずつ川に流していると思います。
杉谷さんの話では、昔より折戸川の水の量が減ったと言っていましたが、落葉樹の森を切り開いて杉を植えたことに関係があるようです。
それに、杉の木が大きくなって、その木が吸い上げる水の量が多くなり、川の水の量が減ってきたとも言っていました。

落葉樹の森

落葉樹の下の様子

杉の森

杉の木の下の様子

@ 川の水の量が減った
A 森に住む虫が減った

桜の葉をみてみると、たくさんの虫食いのあとがあります。でも杉の葉はほとんど虫に食われていません。だから、落葉樹の森を切り開いて杉の森に変えると虫の数は減ると思います。さらに、葉を落とした後の土の中には、気持ちわるくなるぐらいたくさんの小さな虫を見つけることができました。

杉の木の話

わたしたちは、杉のことを上島あきらさんに、聞きにいきました。
Q.杉のことでどんな仕事をしているのか。
A.杉の実をとって   まいて   くりかえし
Q.杉のいいところ
A.柱にもできる。天しょう板にもできる。

スギ

ヒノキ

マツ

上島さんは、杉を育てるのは、「大へんです。」と教えてくれました。
国津の木は、ほとんどが杉かヒノキです。
ここらの木は、(マツ)(杉)(ヒノキ)があります。

杉の森の下の様子