比奈知ダム 湖水上流の蛍の里、長瀬に
2003.6.22
今日6月22日(日)は、2003年の一般の人々の鮎釣り解禁日とあって、長瀬の川には、大勢の釣り客が訪れています。先ほど写真を撮ってきましたのでUPします。きっと子ども達も、家族の方に連れられて、どこかで釣っていることでしょう。(私は、全く釣りのことはわからないのですが、過去5回にわたって、長瀬地内の川原の草刈をする「よせがり」という育友会(PTA)奉仕作業に参加させてもらって長瀬の川の地理的状況が少しはわかってきたので、写真撮影や、駐車の場所は、すぐ頭に浮かびました。何しろ、狭い道路なので、今日は駐車スペースが少なく、道も込んでいます。今からお越しの方は、交通安全にご注意を!
ところで、釣りとは無関係な話題を少し。長瀬小学校に4年余りもいて、お恥ずかしい話ですが、また新しい発見をしました。それは、「
郷愁 長瀬区」の文字の刻まれた石碑の裏側に書かれた、比奈地ダム建設の時、湖水に沈む先祖代々住み慣れた郷土を立ち退き、移転された方々の「望郷の念」のこと。歴史に埋もれた悲しい事実を知りました。場所は、名張から国道368号線で来れば、長瀬の入り口にある「たんくろう釜」の対岸の、上の親水公園の後方に静かに建立されています。(
写真参照)
また、最近子ども達の日記に「蛍をとりました。」という記述が見られるようになってきたので、昨夜は、上長瀬の街燈や、家の明かりが途切れる川の付近まで出かけたのですが、夜9時ごろで、もう遅かったのか、ほんの数匹しか見られませんでした。しかし、地元の人に聞くところによれば、護岸工事や砂防ダムの工事を施していない、本流ではない支流、例えば、長瀬から青山町高尾へ行く途中の笹谷の川原や橋付近、または、杉坂を超え、国津方面布生付近の小川まで行けば、沢山いるとのこと。
さらに、ある保護者に教えてもらったのですが、最近の子ども達は、虫かごやたもを買ってもらって蛍狩りをするけれど、昔は貧しかったので、菜種の種を取った籾殻を箒状にして採集し、獲った蛍は畑の青ねぎの中に入れて持ち帰り、夏は家中に蚊帳(かや)をつっていたので、その中で放し飼いにしたそうです。だいたい10日ぐらいの命だったそうな。もう少し若い別の保護者によれば、虫かごに入れだしたのは、小学校の終わりごろで、虫かごの中に杉菜を詰め込み、蛍を入れて、毎日水の中に漬けて日陰で飼っていたそうです。(数日前、ある保護者の方とのメールのやり取りの際や、昨日、特認校推進委員会の有志の方々が、自然素材を活かした「学校のPRや、道案内の看板」作りの下準備に来校されていたので、その折にも教えていただきました。お父さん、おじいさんたち、暑い中ご苦労様でした。)
蛍のいっぱい詰まった青ねぎの中で動く、緑色の光。冷房などない時代、自然の冷気を取り入れるため開け放した家の中で、蚊帳の中を舞う無数の蛍を想像して、しばし幻想の世界に浸ることができました。○○さんや○○さんありがとう。闇の中の蛍の写真をUPできないのが残念です。是非、観に来てください。もうすぐ蛍のシーズンは終わります。
明日は、プール清掃の予定で、たまたま排水口の開栓に来たら、とてもいいことを観、知ったので、ちょっと更新がしてみたくなりました。