長瀬小学校 人権・同和教育通信2003年5月9日

 暖かくなってまいりましたが、このゴールデンウィークは、絶好の田植え日和・行楽日和で、さぞかしお疲れの方々もいらっしゃるのではないでしょうか。

 さて、本年度も、差別のない明るい未来社会の実現を目指して、微力ながら、この「かけはし」の発行を続けてまいりたいと思っています。皆様方のご意見・ご質問をお待ちしております。

 

 ところで先日、本校に次のような小冊子と、パンフレットが届きました。

 ひとつは、「アイヌ民族:歴史と現在―未来を共に生きるために―」(財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構)という、小学生向けに編集された分りやすいB5判全48頁の本です。

 一部を抜粋してご紹介します。

「・・・今の日本の社会科の教科書に書いてあることは、ほとんどが和人の社会や文化についてです。しかし、日本には和人だけが暮らしてきたのではありません。アイヌ民族も、昔から日本列島に住んできました。そこで、アイヌの社会や文化のうつりかわりについて教科書に書いてあることを補うのが、この本の役目です。

 そして今、日本にはさまざまな民族が暮らしています。日本中でこの本を読んでいる小学生のお友だちにも、さまざまな民族がいます。アイヌ民族も和人も含め、

 みんながお互いのことをよく知ったうえで、これからの社会を作っていかなければなりません。・・・」

 はじめに、このような文章が記され、以下、我々大人世代がほとんど知らされなかった日本の歴史の中の少数民族(マイノリティ)の悲劇と、その艱難辛苦の中で、雄々しくたくましく生き抜いてきたアイヌの人々の歴史と文化を学ぶことができます。のみならず、現代の国際社会の解決すべき課題の一つである、国連などでの「先住民族の失った権利の回復についての話し合い」のことや、北方領土問題などの背景についても、考えさせられることが多々あります。興味関心をもたれた方は、本校までご一報ください。

 もうひとつは、「許すな!部落差別をばらまく 悪徳商法」というパンフ。内容は、最近横行する会社や事業所、病院や学校をターゲットにした、電話・郵便物などによる違法商取引や脅迫、不正行為に「毅然とした態度で臨みましょう!」と訴え、その実態や手口、対処法などを示し、そして、「大切なことは、同和問題を正しく理解することです。正しく理解して、誤った意識をとりはらってください。そのためにも、同和問題研修が必要」と説いています。相談窓口として下記の機関を紹介しています。
 

県の連絡先        電話番号

三重県人権センター    0592335501

人権・同和教育センター  0592335522

伊賀県民局生活環境部   0595248137

県民生活センター     0592282212

 ☆悪質な場合は最寄りの警察または三重県警察本部生活環境課0592220110(代)